福島市松川町 新築住宅
齋藤様邸
Customers in interview
私、齋藤弘昭が20代後半の時に施工しました新築住宅です。
当時のことを思い出しながら、現在の様子をお伺いしました。
当時のこと
新築の依頼があったお宅の旧家屋はかやぶき屋根で、当時はご近所総出で真っ黒になりながらかやぶき屋根の解体をしたものでした。
施主様であったおじいさんご夫婦は、自分の所有する裏山から、材料となる材木を2人で切り出していました。途中怪我を負いながらも、自分の山で育った木で家を造りたいという思いからギブスをしてまでも調達していました。
こだわりの木材
玄関を入ると、1尺の大黒柱が出迎えてくれます。これも山にあったケヤキを使用したものです。
階段の側板には地松の一枚板を使用。曲がりやすい松の木からこれだけの板を取れたのですから、とても珍しく真っ直ぐに伸びた立派な松の木であったに違いないでしょう。段板には大黒柱と同じケヤキを使用しました。
床の間にもこだわりがあり、床柱は施主様が切り出し、ご自身で焼きを付けた唐杉を使用しています。床の間の側柱には桜の木を使用。狂いやすい桜は建築には使いにくいのですが、施主様が何年も寝かせて乾燥させたのでしょう。30年弱経過しても狂いがでていません。
感謝の気持ち
まだ20代の若輩者であった私に、このようなこだわりある住宅の建築を任せてくださった施主様に心より感謝しております。この住宅建築を経験したからこそ、今の私があると思っております。